寄り添った介護が仕事となるグループホーム

グループホームは、「認知症対応型共同生活介護」というのが正式名称であることはご存知でしょうか。その名の通り、認知症の方を対象とした施設のことを言います。介護という名もついているので介護ではありますが、老人ホームなどの介護とはまた異なり、できるだけ自立した日常生活を利用者に送ってもらうために、食事の支度や掃除、洗濯などをスタッフと利用者が一緒に行なうのが特徴です。

グループホームでは、利用者の計画書を作成する担当者の配置が義務付けられているので、ケアマネージャーとも呼ばれている介護支援専門員が在籍していなくてはなりません。身の回りの世話や支援などを仕事にしている介護職員も当然のことながら存在していますが、グループホーム専門の資格があるわけではないため、介護職としての資格がなくても働けるというメリットはあります。

しかしながら、認知症を患っている方を相手にする仕事なので、認知症に関する知識があまりにもない方には、なかなか厳しい仕事となるでしょう。そのため、介護支援専門員の資格がある方がケアプランの作成などを担当する場合以外には、介護福祉士資格を取得して幅広い分野での知識を身につけてからの方が、働きやすいといえます。

また、グループホームでは利用者と一緒に食事を作ったり洗濯をしたりと家事がメインとなるので、家事が苦手な方にも難しい仕事と思われてしまうかもしれません。家事が得意であれば、認知症を理解する努力をしながら働くことはできるでしょう。このような下準備や心構えがあれば、グループホームで働くことも大丈夫でしょう。